歴史と自然と和とモダンの融合
市街地のほぼ中心に位置し、多くの樹木に囲まれた広大な敷地に長い年月を経て佇むお寺。そしてそれに寄り添う様に建つ寺院用の住まい「庫裏」の建て替えです。
混在する公と私の関係性、それに伴う動線、そしてプライバシーの確保と難題が山積する。それをクリア にした鍵は玄関の位置と塀で囲われたアプローチとウッドデッキのある庭でした。
塀に沿う様に玉砂利を敷きつめたL字に折れ曲がった長いアプローチを通り玄関に入ると左手に公、右手に私。正面には坪庭を設け、遠くなく近くもないちょうどいい距離に完全分離し公私の関係と動線を整理する。
全体的に伝統ある和の雰囲気にモダン要素を加え環境に溶け込む設えになっています。
リビングには南面にウッドデッキを設け圧迫感のない程良い距離にほどよい高さの塀を設け外部からの視線をシャットアウトし、プライバシーを守っております。そこには深い軒を経て木漏れ日が差し込み、フルオープンサッシを開けウッドデッキに足をのばせば樹齢数百年もの木々が立ち並び、爽やかな風が小鳥たちのさえずり運んでくる。
そんな歴史と自然と和とモダンが融合する住まいです。